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第10話
(拠点を出て商店街かどっかへ遊びに来ました)
▼ところですごく気になること言っていいですか
風魔:「どうされました?」
▼あの森の中のお城なんですか
真理:「……。何かあると気づいてはいても、おかしなもの過ぎて見るのを拒否していたな…」
風魔:「あの森と城は特異点世界の渦中なので到達出来るとは思うのですが、先程の索敵時は森全体に結界が張られているようで単身で向かうのは危険と判断し、森の調査は行ってません」
ドゥムヤ:「絶対なんかいそうだよね、あの城。ただのラブホが森に建ってるわけもないだろうし」
風魔:「ラブホ…とは?」
ドゥムヤ:「男女で気持ちいいことするところ」
風魔:「!?」
真理:「ドゥムヤ」(にっこり)
ドゥムヤ:「あはは初心だなぁ」
▼とりあえず行ってみよう
沙知:「そうしましょう。腹ごしらえもできましたし」
(不思議な城のある森へ移動)
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A
ドゥムヤ:「結界はないように見えるけど」
風魔:「しかし、先程は確かに…」
真理:「誘い込まれているのだろう。慎重に行こう」
(野生魔物とかシャドウサーヴァントとかとちょいちょい戦いつつ進む)
沙知:「…えっと、アナスタシアちゃん。大丈夫…?」
アナ:「はい。…多少、踏ん切りを付けることはできました。今は、今度こそは、マスターを守り抜きます」
ドゥムヤ:「あんまり塞ぎ込まないほうがいいよ。ここは不可思議な特異点だ、サーヴァントとして経験の少ない子は単純に不利になり易いだろうから、気にしすぎることはないよ。今は僕や小太郎くんもいるわけだし。失敗は成功のもとって言うし」
アナ:「…ふふ。はい、ありがとうございます」
ドゥムヤ:「うん、女の子は笑顔が一番―」
(突然の咆哮、地響き、近づいてくる巨大な足音。現れたのは―)
▼へ…
沙知:「へ…」
真理:「ヘラクレス…!?」
アナ:「…っ!」
(ひとまずドゥムヤが攻撃をいなすが…)
ドゥムヤ:「―さすがにアレは…!」
??:「こっちこっち!みんなこっちに逃げてきてー! えい!」
(煙幕的なものが撒かれ、全員声のした方へ撤退。ヘラクレスは追ってきていないようだ)
沙知:「助けてくれた…の?」
??:「そうだよ〜!もう、街にいる時見つけてから見てたけど、策もなしに森に入っちゃダメだってば!」
真理:「とりあえず礼を言おう。私は藤丸真理、この特異点に喚ばれたマスターだ。君は?」
??:「私は莱羅!あなた達も協力してこの特異点をどうにかしようと?」
▼大体そんな感じ
莱羅:「そっか。じゃあとりあえず私達の拠点に案内するね」
(移動)
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第11話
ドゥムヤ:「あ」
??:「…っっ!」
ドゥムヤ:「やっほー。元気してた?」
▼知り合いなの!?
ドゥムヤ:「知り合いっていうか、君に会う前に会ったマスターだね」
▼先に会ったのに契約しなかったのか
ドゥムヤ:「フられたのは僕の方だよ。シャドウサーヴァントに襲われてるところを助けたのに頬をぶたれ大声をあげられ。僕の心は酷く傷ついた…」
??:「あっあれは!私の服が脱がされてて、貴方も貴方で裸同然みたいな格好で担がれてたから…!シャドウサーヴァントに襲われてたなんて今初めて知ったもの!」
沙知:「…」(困惑)
アナ:「…」(きょとん)
真理:「…」(うわぁという顔)
ドゥムヤ:「僕は基本据え膳は食らうけど女の子の方から求められるのでなければいくら全裸で寝ていようと手を出したりしないよ!? それに服はちゃんと着てた、乱戦してたから多少ボロボロにはなってたけどもともと肌の露出が多いのは僕の生前の時代の問題だからどうしようもない。月に誓ってもいい」
▼すみませんなんかうちのサーヴァントが
??:「いいわ。…私もごめんなさい、マントを貸してくれてたのに…ちゃんと確認もしなくて」
ドゥムヤ:「かまわないよ。下着はつけてないしね」
??:「…!?」
ドゥムヤ:「あ、今は履いてるよ?普段の戦闘着は、僕の時代はそもそもパンツという概念がないから」
▼ややこしいので黙ってください
ドゥムヤ:「ちぇー」
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A
凍夜:「ゴホン。えっと、私は深月凍夜といいます。サーヴァントは…」
クロエ:「トウヤのサーヴァントは私。クロエ・フォン・アインツベルン。よろしくねっ」
莱羅:「私のサーヴァントは―」
オイフェ:「…オイフェだ」
凍夜:「クラスはアーチャーとライダー。…それからもう一人いたんだけど」
クロエ:「…どこか行っちゃったのよ。サーヴァントも一緒に。私が異変を感じてすぐ探して回ったけど、どこにもいなかったの」
▼どんな人?
凍夜:「黒髪の、和服を着た女の子なんだけど」
風魔:「すみません、こちらでの探索中でも和服のマスターは発見できませんでした。お力になれずすみません」
莱羅:「…そっか。引き続き探さなきゃ…消滅してなければいいんだけど」
ドゥムヤ:「…。さて、じゃあ情報の擦り合わせと行こうか。この特異点についてなにかわかっていることは?」
凍夜:「聖杯戦争が行われていること、様々な世界線からカルデアのマスターが喚ばれていること、サーヴァントは契約しないと宝具を使えないこと…」
クロエ:「あとは街の範囲とか立地とか」
オイフェ:「マスターのいない、基この特異点を作り出した人物かあるいは聖杯に喚ばれたサーヴァントともいくつか交戦しているな」
莱羅:「セイバーアルトリア・オルタ、ランサークー・フーリン、アーチャーエミヤ、それからあの森にいたヘラクレス」
ドゥムヤ:「ヘラクレスとも交戦してたの?」
クロエ:「なぁんか私がお気に入りみたいでね。でも森からは出れないみたいだったから、どうにかして逃げたわよ」
真理:「ヘラクレスは余が倒してやる。だが問題はその次でな」
莱羅:「森の中心にある城は、多分誰かの宝具か―少なくとも魔術陣地になっているとおもう。…一番の問題は、バーサーカーと思われるサーヴァントが一騎、城の入り口を守っているということ。あまり近くまで行けなくて、正体とかも不明」
凍夜:「といっても城が建ったのはつい一昨日くらいで、私たちはもう一人の子を探すのを優先したかったから、どうしようかしらって思ってたところだったの」
オイフェ:「さすがの余でも、ヘラクレスを倒せばそれなりに疲労するだろう。クロエで狙撃するにしても、未知なサーヴァントを誘導する必要がある」
ドゥムヤ:「なら、僕達と合流して丁度よかったわけだ」
オイフェ:「そうなるな。期待するぞ、どこかの王よ?」
凍夜:「…あの子も探したいけど、例えばあの城に捕らわれている可能性も捨てきれない。だから、よかったら協力してくれませんか」(気まずそうにドゥムヤを見ている)
ドゥムヤ:「ありゃ、気にすることないのに」
▼こちらこそよろしくお願いします
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第12話
(森へ移動。沙知、アナスタシア、凍夜、クロエは拠点に残る)
オイフェ:「…まるでロボットだな。森に入った途端、地響きが近寄っておる」
真理:「ヘラクレスをどうやって倒すつもりなんだ?ヘラクレスは、一回倒しただけじゃ―」
オイフェ:「不敬な。余を誰と思っておる?簡単だ、12回殺すだけのこと」
ドゥムヤ:「言うねぇ、さすが影の国の女王様だ。僕ではヘラクレスは倒せないなぁ」
オイフェ:「誰にも得手不得手はある。たまたま余が、高品質な手数がある宝具を持っているというだけだ」
(ヘラクレス到着。唸り声をあげる)
ドゥムヤ:「…ヘラクレスに同じ攻撃は通じないけれど?」
オイフェ:「問題ない。―蘇れ我が勇士、六人の愛し子たちよ。余の手足となり今ここに宿れ。
行くぞヘラクレス。貴様は六人の手で二度ずつ殺してやる―イスクゥラ・アナム!」
(オイフェの宝具が無事命中、ヘラクレス消滅)
ドゥムヤ:「…お見事」
オイフェ:「さぁ、のんびりしている暇はないぞ。森の支配者たるヘラクレスが消えれば、あの城の漏らす魔力を求めてシャドウサーヴァントが集うだろう」
ドゥムヤ:「次は僕の出番だね。門番してるサーヴァントを、狙撃し易い場所に誘導する」
莱羅:「うん。そうすればクロエちゃんが、すっごい狙撃で倒してくれるはず!」
ドゥムヤ:「すっごい狙撃。あはは了解」
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A
(城へ接近。立ちはだかる狂騎士)
▼あれは…ランスロット?
真理:「バーサーカーの方か。やっかいなことに変わりはないな」
ドゥムヤ:「それじゃあ君たちは安全なところに下がっててね!」
(狂スロットと戦闘開始。門の前から動かない。しびれを切らしたドゥムヤが狂スロットを高く打ち上げる)
(場面転換)
クロエ:「もー、雑なんだから。私じゃなかったらあんなの射抜けないってば。―我が骨子は捻れ狂う…カラドボルグ!」
(場面転換)
(無事狂スロットが消滅。一行は城へ攻め込む)
(城へ入ってすぐ、立ちはだかる騎士と戦闘。途中、誰かが奥からやってくる)
??:「わたくしの城へあいさつも許可もなく踏み込むなんて、なんて野蛮なのでしょう」
莱羅:「…!?」
▼ラジェル!
ラジェル:「気安くわたくしの名を口にしないで。そうして我が城に踏み込む蛮族にわたくしの名を囁かれるなど不愉快です。―跪きなさい。ここはわたくしの城、勇ある者こそ膝を折る狂騎士の城―」
ドゥムヤ:「…っ!これは…っ」
▼ラジェルの宝具…!
(全員が地面に膝をついてしまう)
ラジェル:「……ふう。さて。それでも、森にいたヘラクレスと、門番においていたランスロットのシャドウサーヴァントを倒してここまで来れたことはちゃんと評価しなくてはいけません。
逸話通り、ここは問を投げましょう。わたくしにとって正しい答えを提示できれば、可能な限り命令に従いましょう」
▼問…?
ラジェル:「そうですね、では―『今は何時』かしら?」
莱羅:「…?そんなの、いくら朝が来ないからって時計を見ればすぐ―」
オイフェ:「待て莱羅。…この手の問答が、額面通りの問であるはずがない」
ラジェル:「ふふ。もちろんです。まずは問の意味を理解しなくては、わたくしの求める答えなど得られようもありません。
わたくしは忙しいので、特別に、あなた達にはここから去る"勇気"を返してあげましょう。
問答の期限も、そうですね。この特異点がある限りは、いくらでも待ってあげましょうか。
ああ別に、無理して帰ってこなくても、逸話のように何かを奪ったりはしません。なにせ期限がないんですもの。私を倒さなくても、きっとあなた達は聖杯に辿り着くことでしょう。私はただ、与えられた任をこなすだけです」
▼くっ…!
ラジェル:「そら、勇気を返したのです。それ以上、わたくしの城を踏み荒らさないでくださいな。…アレスティア、お客様にお帰りいただいて?」
アレス:「従いましょう」
▼…?アレスティア…だったのか!?
(アレスティアと再び戦闘。しかし徐々に動けなくなり、惜しくも撤退を選択する)
ラジェル:「…ええ、もちろん、わかっています。けれどこの問答はわたくしの城をより強く在らせるために必要なやりとり。
彼女たちはきっと、再びこの城を訪れるでしょう。わたくしの求める答えを持ってこれれば、わたくしの負け。
持ってこれなければ彼女たちの負け。……わたくしが負けた時は、アレスティア。貴方にかかっています」
アレス:「もちろんです、義姉上。義姉上のマスターを、みすみすあの女に殺させはしない」
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第13話
(拠点に戻る/残留組と合流し、状況を共有)
▼ラジェルの宝具、やっかいなのはわかっていたけど
真理:「キャメロットの特異点での時は、彼女は獅子王側ではなかったから話を聞いてもらえたが…」
ドゥムヤ:「あの子を見た時、君たち異様に驚いていたよね。彼女も君たちのカルデアにいるサーヴァントで、例えばとても友好的だから驚いていたのかな」
莱羅:「ラジェルというサーヴァントだということは知らなかったんだけど…」
凍夜:「…彼女は、あの子のサーヴァントだったはずなの」
沙知:「あの子って、行方不明の…?」
莱羅:「うん。だから、少なくとも私がいたのに構わず敵対していたから…」
真理:「…となると、ラジェルはマスターごと敵に味方したか、あるいは」
▼彼女のマスターが、敵に囚われたか
莱羅:「話を聞きたいけど、逸話的にも二度以上答えることはできなさそう」
ドゥムヤ:「あの手のものに対抗するには、問答に正しい答えを返すか、より強い力で魔術陣地を破壊するか―」
真理:「魔術陣地の破壊、か。…方法はあるにはあるが、城というものに付加して発生する宝具…さらには問答によってより強くなっているとなると、私でもどうにもできなさそうだ」
▼対城宝具で城を壊せばどうにかならないかな
ドゥムヤ:「せめてまだ僕らが問を投げられていなければ可能性があったかもだが、問答をしてしまった以上はやめたほうがいいね。魔術系宝具というものはわりと概念に対して影響が強いから」
沙知:「なら答えを探すしかないですね。…逸話通りの問なら、簡単だったけど…」
莱羅:「『今何時?』か…」
(暗転/問の答えを考えながら休息をとる)
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閑話
▼………
ドゥムヤ:「君中々寝ないね」
▼自分のサーヴァントが活動しているせい
ドゥムヤ:「僕のせい?」
▼何か問題を起こされても困る
ドゥムヤ:「はは、そりゃそうだ。…けど、僕がそんな問題を起こすサーヴァントに見えるんだ」
▼問題を起こす、というより
▼君はなんでもするサーヴァントだ
ドゥムヤ:「……へぇ。それはいい評価だと思うよ、僕は。
それでもとりあえず寝ておきな。今のところは、特に何もしないから」
▼…おやすみなさい
ドゥムヤ:「おやすみマスター。十分に休んで、…この特異点の犯人に張り手をしてやって」
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第14話
(突然の轟音)
オイフェ:「起きろマスター共!敵襲だ!」
▼何事です!?
クロエ:「だから敵襲よ。オイフェの張ったルーンの結界があるから持ちこたえてはいるけど、すぐにここを出ないとホテル倒壊してぺしゃんこよ」
(拠点の外へ移動)
▼あれは…エミヤ!
真理:「オルタの方だな。また厄介な…」
エミヤ:「ようやくマスターが出てきたか。戦闘に特化しているサーヴァントが相手となると分が悪い、早々に―」
アナ:「させません!」
オイフェ:「ドゥムヤとアナスタシアが相手をしてくれているうちにひとまず離れるぞ。アイツの狙いはマスターたちだ」
(更に移動。しかしエミヤは負傷覚悟でこちらを追おうとしている)
エミヤ:「早々にこの不愉快な特異点を終わらせろ。誰でもいい、マスターが一人残れば勝手に黒幕が現れる」
▼エミヤは黒幕に喚ばれたサーヴァントなのか?
エミヤ:「…不愉快だがな。みそっかすのような縁を手繰り寄せてきたらしい。…覚悟はいいなカルデアのマスター共。一人は生かす。誰が生き残るかは運だ」
(エミヤ・オルタと再度連戦。しかし多勢に無勢でエミヤオルタに勝機は見えない)
凍夜:「…もうやめて!」
▼凍夜さん!?
凍夜:「エミヤ。貴方が私を覚えているかはわからない。だけど私は覚えてる」
エミヤ:「…?」
凍夜:「皆。…本当にごめんなさい。でも、私はこれ以上、彼が傷つくのは見たくないの」
▼何をするつもり…!?
凍夜:「エミヤ。貴方の受けている命令はマスターの数を減らすことでしょう?」
エミヤ:「……」
凍夜:「私がここで消滅する。だから、他の皆は見逃して」
エミヤ:「私がここで頷いて、貴様―君が消滅した後、それを守ると思うのかね?」
凍夜:「守るわ。…守ってくれる。信じてるもの。だって私、貴方のお姉ちゃんよ?」
▼でも、ここで消滅したとき元のカルデアにちゃんと戻れるかは―
凍夜:「大丈夫。私がどこにいても、―カルデアには戻れなくても、必ず助けてくれる王様がいるから…お願い、クロエ」
クロエ:「……わかったわ。お姉ちゃんのお願いだもの、聞かないわけにはいかないわよね」
(クロエが凍夜を―)
クロエ:「ごめんねお姉ちゃん。お兄ちゃんがわがままで」
凍夜:「いいのよ。お姉ちゃんには、たくさん甘えてほしいんだから―」
▼そんな…
エミヤ;「……ふん。興が冷めた」
ドゥムヤ:「あ、撤退するんだ?」
エミヤ:「…あれからの願い事など、あまりないから、な」
(エミヤ・オルタ撤退)
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第15話
(移動しながら作戦会議)
真理:「サーヴァントは、契約していなくても消滅はしないはずだが…」
ドゥムヤ:「…クロエちゃんは、エミヤ・オルタを追っていったよ。止めたけど、―まぁ何か縁があるんだろうね。私が必ず仕留めるから安心してって言ってたよ」
オイフェ:「…さて。とにかく次の拠点の確保と、城の攻略だな。……あの城、拠点にはもってこいだが」
莱羅:「それは私も思ったけど、でもそのためには問答に答えないと」
ドゥムヤ:「今何時?…か。この特異点は常に夜。時間も経過はするけど昼だ夜だはあまり意味が無いよね」
沙知:「夜…夜、か…」
ドゥムヤ:「彼女のマスターだったっていう子はどんな子だったんだい?マスターに関係する問かもしれない」
莱羅:「その子―沙良ちゃんっていうんだけど。あまりお話はできなくて…引っ込み思案な子なのかなっていうイメージくらい」
ドゥムヤ:「ふむ。…逸話的にも自分たちで答えを出すのは難しいかな」
沙知:「なら、誰かが教えてくれるのを待つしかない、ってことですか?」
ドゥムヤ:「何度でも答えられるなら別だけど、解答は一度だけ。期限がないわけだし、彼女の言っていたとおり、少なくとも今あの城を攻略する必要はない。一度ちゃんと情報を整理したほうがいいかもね、―どうやったらこの特異点を作る黒幕にたどり着けるのか」
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A
真理:「…メモにまとめてみたはいいが、案外少なかったな」
▼エミヤオルタは、マスターが一人生き残ればいいって言っていた
沙知:「…結局、消滅して…ちゃんとカルデアに戻れるのかは、不確定だし…」
ドゥムヤ:「うーん。さて、どうしたものか」
??:「教えて差し上げましょう、この聖杯戦争のルール」
オイフェ:「誰だ…っ!?」
??:「不可思議な聖杯戦争にはつきものでしょう、ルーラーのサーヴァントは」
▼天草…!
莱羅:「四郎!?」
沙知:「…っ!時貞…っ」
天草:「はい。さすがカルデアのマスター、私のことをご存知なのですね。…私と縁がある方は、記録を覗けば多少はわかるのですが。すみません、ここにいる私は…」
沙知:「…私達の召喚した、時貞じゃ…ない」
天草:「その通りです。ふふ、でも嬉しいですね、私を慕ってくれる女性がいるのは」
ドゥムヤ;「…で、聖杯戦争のルールって?」
天草:「ああ、はい。この聖杯戦争のルール―基、聖杯の出現方法ですが、"六騎のサーヴァントを倒す"、あるいは"六組のマスターとサーヴァントを倒す"、さらに"その中で生き残っている"ですね。もうご存知のこともあるかもしれませんが、あとは―サーヴァントはマスターと契約しないと宝具を使用できない、マスターはサーヴァントと契約していないと三時間ほどで消滅する、ですかね」
▼六騎のサーヴァントを倒す…
オイフェ:「…それは単一のサーヴァントが、か?」
天草:「いえ、引き継ぎや共有は出来るようです」
ドゥムヤ:「なんで分かるの?」
天草:「ルーラーですので」
ドゥムヤ:「いやそうだけどそうじゃなくてさ。君はどこから、この聖杯戦争のルールを知ったんだい?」
天草:「…ルーラーだから、としか。一度この特異点を作り上げた人物にお会いしているんですよ」
ドゥムヤ:「それで直接条件を聞いたと?特異点というものの危険性を知っているなら、呑気に聖杯戦争させてないで黒幕を殺せばよかったんじゃないの?」
天草:「ルーラーは戦争の調停のため聖杯に喚ばれますが、サーヴァントであることに変わりはありません。ましてや不可思議な特異点ですから、やみくもに黒幕を打倒しても安全とは限りませんよ」
ドゥムヤ:「……まぁ、君がそう言い張るなら別にそれでいいけどね」
莱羅:「…。四郎、四郎にマスターはいないの?」
天草:「強いて言うなら聖杯ですかね。なので、宝具も使えますよ」
▼味方が増えた、ということでいいの?
天草:「そう思って頂いて構いません。クラスの関係上手出しできないことはあるかもしれませんが」
真理:「ふむ。なら、ルーラー権限でもって現在生存しているマスターとサーヴァントについて聞こうか。居場所やなんかもわかるんだろう」
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B
>>情報更新
◆消滅したサーヴァント
・アルトリアオルタ
・椎名
・ヘラクレス
・エミヤオルタ
◆遭遇サーヴァント
・クーフーリン
・ラジェル
・アレスティア
◆遭遇している生存マスター・サーヴァント
・天海沙知/アナスタシア
・藤丸真理/風魔小太郎
・莱羅/オイフェ
・――/ドゥムヤ
・天草四郎
天草:「…と、いったところでしょうか」
莱羅:「…沙良ちゃんは?」
天草:「沙良…少なくとも、私が知覚出来るところにはいないようですね」
オイフェ:「ならますます、あの城を攻略してラジェルから話を聞かねばならん。沙良が消滅しているのなら、何故あれだけ強力な宝具を使用しているのか―何故沙良が消滅したのか」
沙知:「でも、どうやって」
ドゥムヤ:「そこなんだよなぁ。天草くん、なにかないの」
天草:「はは、それなりに勉強はしている方ですが、とんちはそれほど…。 現時点で四騎のサーヴァントが倒されていますので、現在判明しているサーヴァントを全員倒せば、一度聖杯か黒幕が顔を出すと思いますよ」
ドゥムヤ:「自分の宝具のデメリットで消滅した天草ちゃんも含まれるの?」
天草:「おそらく。最悪の場合、私を殺してください」
ドゥムヤ:「えーそういうの好きじゃないんだけど」
天草:「―黒幕は、本来の七騎で行う聖杯戦争しか知らない。なので、六騎のサーヴァントの敗退というルールを取っているのでしょう」
真理:「…この特異点を作った人物は、一体誰なんだ?」
天草:「言っても多分、わからないと思いますよ。だからこそ、特異点を作ったのでしょうから」
ドゥムヤ:「………。」
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第16話
ラジェル:「また、許可もなく誰か来たようですね」
??:「こんばんは、狂騎士の城の主様。あるいはこんにちは、おはようございます、でしょうか?」
ラジェル:「……」
??:「何の用、とか、マスターは無事なのか、という質問が来ると思いましたが」
ラジェル:「ここは狂騎士の城。不用意な問答は行えません。ましてやわたくしが答えのわからぬ問など。
…まだ夜は明けていない。それにマスターの身を守る者には一つの尊敬と信頼を持っていますから」
??:「それもそうですね。ならこちらから早々に要件をお伝えしましょう。ああその前に、身元もわからないのでは話を聞く価値もないでしょうから自己紹介を。私はスクルド。他の方々と同じ、この特異点に呼ばれたカルデアのマスターです」
ラジェル:「…興味のないことです」
スクルド:「それは残念。それからあなたのマスターは無事ですよ。あなたの言うとおり、この夜の主が守っています」
アレス:「…それで、何の用ですか」
スクルド:「確認ですよ。しっかりと交換条件を果たしているか」
ラジェル:「当然でしょう。貴方達がわたくしのマスターを拐かしたのです。どれだけ不愉快でも、サーヴァントである以上マスターの命は護らなくてはいけない」
スクルド:「ふふ…そうですね、貴方達騎士というのはそういうものですから」
ラジェル:「…これは独り言ですが。わたくしには、貴方があのような人間に従う人には見えません」
スクルド:「そうでもないですよ?」
ラジェル:「正しく言うのなら。目先の欲に囚われるように見えない。この特異点を作ったあの人間は、貴方に何を提示したのでしょうね」
スクルド:「―何も。ただ見ているだけ。あの女は自分が見るものを正しいものにすると言った。―それにあやかるだけです」
ラジェル:「……」
スクルド:「それでは。…きっちりと、貴方までたどり着いたマスターに"答えられない"問を出しているようですし、問題ありませんでしたね」
アレス:「っ―!」
(背を向けたスクルドに斬りかかるアレスティア)
ラジェル:「やめなさいアレスティア、無意味です」
アレス:「しかし義姉上!」
ラジェル:「いくらこの城の中でも―この城の中だからこそ、"勇なき者"に効果はないのだから」
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A
??:「まさかアルトリアが負けるとは思っていなかった」
クー:「そりゃ負けるだろうよ、オルタなんて反転しているものなら余計に、プリーストクラスなんて弱点もいいところだ。しかも竜殺しの宝具なんて鬼に金棒だ」
??:「……。負ける、こと自体はかまわないのよ。七騎のサーヴァントをくべる必要がある。けどあのアルトリアが、デミサーヴァントを討滅しきれないなんて期待ハズレもいいところだわ。
貴方もよクーフーリン、知らないうちに手を出して。貴方が無駄にプリーストを重傷に追いやったから、あのまがい物が宝具を使った」
クー:「…アレ、お前の命令じゃなかったのか」
??:「はぁ?」
クー:「いやなんでもねぇ。…それじゃあ、残りのサーヴァントを殺してくればいいんだな?」
??:「ええ。相手方には貴方が有利なサーヴァントもいる。プリースト以外の三人、必ず倒してきなさい」
(??が去る。命令に従うためクーフーリンは移動し、夜の街を見下げる)
クー:「…それにしても。記録の中の出来事とは言え、かつては悪を昇華させた奴がこうなるとはな。あんな奴でも、狂うことがあるのか」
??:「そりゃー狂うでしょうよ。観察するものを奪われた傍観者。抑制装置を失ったサーヴァント。止める奴が誰もいない世界。狂わないほうがおかしいってもんだ」
クー:『…俺はお前みたいなのと会話を交わすことになるなんて思ってもいなかったよ』
??:「俺も俺もー。でもここは不可思議な場所だ。いつぞやの因縁はナシだぜ」
クー:「そりゃ別に構わねぇがよ。…アンタはどう思うんだ」
??:「世も末だよなぁ、善であるべき人間が世間一般的に倒されるべき悪になるなんてさ。ほーんと、面白いったらない」
クー:「……ああ、そうだな」
??:「なんかつまんなくなるようなこと考えてます?やめてくれよー」
クー:「やめてほしいんならなんで出てきた。…俺は今回槍を持ってはいるが、相手がカルデアのデミサーヴァントなら…まぁ、たまにはいいだろ」
>
第17話
▼うーん…またドゥムヤか?
??:「……」
▼誰…?
??:「今は夜。夜を支配する死の運命。月は満ち、悪なる善の元へ星見が集う。数は幾多、月に狂った哀しき王は、夜明けと共に涙を流す。"今の時間"は―」
▼………!?
ドゥムヤ:「どしたの、飛び起きて」
莱羅:「今……」
▼夢を見た
莱羅:「うん。ラジェルの問の答えを、教えてくれた…あれは多分、沙良ちゃんだと思う。……私が知ってるのと、少し…いろいろ違ったけど」
▼とても大人のお姉さんだった
ドゥムヤ:「…ふむ。でもこれで、城を攻略できるかもしれないわけだ。沙良ちゃんはラジェルのマスター。なら、信じるしかないね」
莱羅:「ラジェルから話を聞かなきゃ。沙良ちゃんがどうなったのか」
▼うっかり眠ってたけど十分に休んだ。―行こう!